白南風町6m道路構想の意味

白南風町6m道路構想の意味
2026年05月14日(木) 15時03分56秒NEW !
テーマ:まちづくり

寄稿 檜槇貢(ひまき みつぐ)させぼ山手研究会正会員

させぼ山手研究会のホームページに6m道路構想がある。
研究会メンバーの穂刈孝志さんが書いたものだ。
白南風町の未来像である。

白南風町は佐世保駅から北側に上る地域の斜面地の町で起点は西肥バスの駅ターミナル。
烏帽子岳の麓でもある。
その高さ30メートル辺りに白南風町バス停があり、そこから上の斜面地は都心部とは思えないほど荒れている。
歩いてみるとわかるが、階段と細街路。
赤道(あかみち)という農村時代の道がそのままで、車が通ることを予定されていない。

もっとも、50年ほど前に作られた道路がある。
バス通りを登った中腹辺りから小さな車なら入れた道が一本ある。
私道であって、通り抜けることができない。
盲腸道路である。

ただ、この3年ほど軽トラが通れる道普請(みちぶしん)が行われた。
その直接の理由は通行していた老人のケガと居住者通院のためだった。
それも道路管理の行政によるものではなく、二人の居住者によるものだった。
側溝を修理するなどによる道路幅員を広げた。
この白南風町に住む田中満雄さんと穂刈孝志さんの作業だった。
それも二人の負担によって行われた。

市役所の担当者は手続きがされていないことを問題に上げたが、結果をみて住民は喜んだ。
それに続いて、細街路にはみ出して設置された九電とNTTの電柱を私有地に移設させた。
これも二人のねばり強い交渉の結果だった。
軽トラでこの地域を動く範囲が広がった。
だが、今は道路の一部崩壊予防工事のために使えなくなっている。

不思議なことにこの二人の行動に対して誰も応援していない。
むしろ批判的な言動さえも起きている。
そこに住むんでいる人も町内会も、そして佐世保市役所も。
この二人は四面楚歌の下でただひたすら活動をしている。

ホームページへの「6m道路構想」はそんな活動を進めている田中さんと穂刈さんが出してたものだ。
誰でも住める普通の斜面地にしたいという当然の思いである。
白南風町は松川地区であって、26年前に密集市街地再生事業として国庫補助金を得て事業化された地区の一つだ。
それがとん挫し止まっている。
白南風町に隣接した三浦町の関係者が用地買収に反対しているためだと聞く。

住民も町内会も行政も協力しない買収反対者の被害者となっている。
それでいいのか。
この二人は現状に工夫をしている。
しかも未来の白南風町に「6m道路構想」というビジョンももっている。
市民としてのあるべき姿ではないかと思う。
住民も町内会も行政もこの闘いの輪に加わるべきである。

寄稿 檜槇貢(ひまき みつぐ)させぼ山手研究会正会員

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