パパイヤ栽培6次産業化計画

 これまで地域の空き地は、好きな花や野菜を植えて、採れたての野菜や果実をみんなで食べて楽しんできました。だいぶ栽培や管理にも慣れてきましたので、何か収穫できるものを栽培して加工して販売するようなシステムを構築できないかと考えました。

 空き地の利活用モデルとし ての事業化の第1弾としての試みは、パパイヤの栽培計画です。収穫した果実は、地域のお年寄りに加工してもらって商品化し販売します。地域のお年寄りの雇用を創出し、白南風特産品としてパパイヤを売り出すことで、佐世保の観光化にも貢献するという計画です。まさにパパイヤ栽培の6次産業化計画です。

 すなわち、1次産業としてのパパイヤ栽培に始まり、2次産業としてのパパイヤ加工業、3次産業としてのパパイヤ製品の小売販売業との総合的かつ一体的な推進を図り、新たな付加価値を白南風の斜面地において創り出す取り組みです。

 苗木も安価で入手可能で、比較的手間をかけずに大きく成長します。今年は苗木を2鉢購入して「みんなの広場」に植えましたが、大きく成長しています。ただ肥料が少なかったので実が小さかったのが問題として分かりました。 
 
 まずは温暖化が進んだとはいえ、佐世保の地でパパイヤが冬を無事に越せるのかが大きな課題です。来年の春に無事に越冬できれば、本格的に苗木を購入して空き地に植える予定です。


2024年11月 『佐世保市役所を訪問』

 白南風町で産業を興すことに向けて動き始めようと思い、まずは行政のサポートにどのような制度があるのかを知るために、田中理事長と佐世保市役所を訪れました。まずは13階の相談室へ行き、新しく産業を興す市民に対してサポートをしてくれそうな部署を教えてもらいました。その結果、10階の「観光課」と7階の「地域未来共創部 若者活躍・未来づくり課」へ相談に行くことにしました。
 「観光課」では、PRすることがメインの部署なので、創業に関して資金面のサポート等は行なっていないということでした。観光課の職員の方は、創業時のサポートについて何か制度がないかを調べてくれるというお話でした。次に「地域未来共創部 若者活躍・未来づくり課」を訪ねました。担当職員に事業の説明を行なったところ、まだ事業計画や規模感などが見えないので、具体的に支援しずらいですというお話でしたが、白南風町の傾斜地に今植っているパパイヤを見に行ってみますという回答でした。


【全国の青パパイヤ研究・栽培の実績についての考察】

 みんなの広場に大きく成長したパパイヤの木を前にして、青パパイヤの実を加工したり、葉を煎じて茶っ葉にしてみたり、化粧品を精製してみたりなど、夢はいろいろと広がりますが、パパイヤの木についてあまりにも知らなさすぎるので、パパイヤの木に関して調べてみました。以下に全国でパパイヤの木を栽培したり研究したりしている団体について整理しながら、私たち研究会が今後進むべき方向性を定めていきたいと考えます。

 パパイヤの研究をしている形態には大きく分類すると次の3つの形態に分類できます。①大学や研究機関においてパパイヤの実の成分を分析して、健康維持に役立てることを立証する研究活動、②大学の農学部や地元の農業高校が地域の市町村と協力して青パパイヤを栽培し加工販売することで、特産品として売り出すことにより地域ブランドを作り出そうとする活動、③各地の生産農家が地域のJAと協力して青パパイヤの栽培を行なって、特産品化を目指す活動。

全国で実績がある青パパイヤ研究は下記のようなものがありました。

①佐賀大学農学部が唐津市と連携して「青パパイヤ」で新たな化粧品・食品を開発しようとする活動
②愛媛県立西条農業高校が「青パパイヤ」の栽培をマニュアル化し、販路開拓、レシピ本の作成を行なう活動(社会共創コンテスト2020グランプリ受賞)
③鳥取県日野町では「奥ひの青パパイヤ研究会」が町の特産品として青パパイヤの栽培を行なう活動
④茨城県水戸市の「水戸パパイヤ栽培研究会」が、ドライパパイヤや甘納豆、ティーバックや粉末茶を首都圏へ向けて出荷する活動
⑤埼玉県「JA南彩青パパイヤ研究会」では生産者100名余りが協力して特産品化を目指す活動
⑥神奈川県の「JAはだの青パパイヤ研究会」では「秦野産青パパイヤ」を「かながわブランド」に登録する活動
⑦埼玉県の「熊谷青パパイヤ研究会」では休耕地に青パパイヤを生産する活動
⑧茨城県那珂市のやぎぬま農園では耐寒性のある「サンパパイヤ」を開発し、オーナー制度などその普及を促進する活動
⑨県立広島大学では地域協働としてパパイヤプロジェクトを行なう活動

 我々の今年の活動としては、①の佐賀大学農学部では学術コンサルティングも行なっているので、まずは相談を受けることが賢明かと思います。斜面地の利活用と地域の高齢者の雇用の創出を目指す試みは、青パパイヤ栽培の6次産業化という挑戦として具体化しましたので、今年一年はいろいろ試行錯誤しながら成果を残せるように楽しんでいきたいと考えます。


2025年1月

 全国の青パパイヤ栽培を参考にすると、市町村の農林課が地域の特産物を創り出すことに協力している事例が多くみられたので、今回は佐世保市役所の農政課へ行き先を絞って田中理事長と訪問しました。突然の訪問にもかかわらず、佐世保市農林水産部 農政課 経営支援グループの担当者と会議室で話し合うことができました。研究会のこれまでの活動内容を説明し、低未利用斜面地の利活用を図りながら、斜面地に住むお年寄りの雇用を創出する取り組みとして、パパイヤ栽培の6次産業化を目指すことを話しました。「白南風パパイヤ」として佐世保の特産品化に向けて取り組んでいくので、必要な情報や助言を貰えるようにお願いしてきました。


2025年3月

 昨年パパイヤの苗木を購入した園芸店が閉店してしまって、ネットで販売している苗木が高くて買えないので、今年は種から苗を育てることにしました。