第20章 平戸焼の魅力
*販売目的の磁器物ではなく、美を求め、芸術を目指した焼き物です。一般向けの器ではありません。
*中国景徳鎮磁器を手本に、景徳鎮を凌駕することを目標に、感動させる器づくりに邁進した、茶道鎮信流とともに日々邁進した焼き物です。
*三川内山では、常に新しい仕事に挑戦し、家風として親の技術、芸術を越えなければ、一人前として認めてもらえない文化が育ちました。
「基本は白磁」
平戸の白磁は七色に変化します。純白ではありませんが、深い芸術性を感じます。薄く、固く、焼き上げています。
「染付」
呉須は自然石中国産を使うことにより、白磁のなかから湧き出るような発色や、ぼやけて見えるが凝視していると3Dのようにはっきり見えてきます。
「瑠璃鉄釉」
佐世保市烏帽子岳より産出する石(つば付き石)を使い、赤絵と違い肌地に染み込むため、剥がれることなく何百年も瑠璃色に輝き続けます。
「細工物」
些細な細かな部分にも気を配り、隙を見せず、凛として、よもやとすれば堅苦しいなか、ユーモラスな心温まる表現、喜怒哀楽を感じさせる、芸術性を追求する姿勢が感じられます。
「透かし彫り」
とにかく繊細に、土が乾かぬうちに繊細に作り上げます。
「置き上げ」
陶石を絵の具のように溶かし、乾いては塗り、乾いては塗りを繰り返し、積み上げて、無限の表現をしていきます。
*これらの技術を駆使して、平戸特有の美の追求と芸術への戦いに挑んだ焼き物です。私は、三度見に導かれ平戸焼に出会います。一度見は、離れたところから「おー、平戸焼かな」。二度見は、近くまで寄って「いやー、平戸焼たい」。三度見は、手に取って「やっぱり、すごかね、平戸焼は」。一人で微笑んでいます。
