【NTT電柱の撤去が完了】
1月に九州電力が新しい電柱を立てましたが、NTT側の工事がなかなか進まないのでおかしいなとは思っていたのですが、なんと町内会長から工事について諸条件を出されていたそうで、それが原因で工事着手ができなかったということでした。白南風町内会長の町内会長としての権限の行使が本末転倒過ぎるのでただただ呆れるばかりですが、なんとか年度内に電柱撤去まで完了することが出来ました。
この地域の特徴として、広い土地を持つ地主が数人おり住民の大多数がそれら地主の地面を借地して家だけは自分の持ち物だったり、借家だったりする住民が多く住んでいます。土地持ちの住民の多くは、佐世保を捨てて都会へ出ているので、土地と建物を所有する住民が少ないという事情があります。そういう事情もあってか、この地域がクルマが入らない道幅だったり、電柱が通行の妨げになっていても、誰も何も言わずに戦後70年間も放置され続けたんだと思います。
今の現状を嘆くばかりで立ち上がらない住民が多いなかで、田中理事長が九州電力やNTTに対して、「おかしいじゃないか!」と主張しました。はじめは九電もNTTも、田中理事長の言うことがあまりに突拍子もないことのように聞き流していましたが、半年くらい経つと、九電もNTTも態度が変わってきて、田中さんが言うことの正当性を認めてくれるようになりました。
本来であれば戦後70年の間に、地主の皆さんと住民の皆さんが協力してやらなければいけなかったことを、田中理事長は1年足らずでやり遂げた形になりました。僕はそれを間近かで見てきましたが、市民の権利、住民の権利を主張して、権力者と戦って自分たちの権利を実現していくプロセスに驚嘆するばかりでした。これは市民革命を経ずに近代化した日本国民が苦手とするプロセスであり、英米仏のような国では当たり前のようなことなのでしょうが、一市民が役所に対して意見を言ったり、巨大寡占企業に対して意見を主張したりすることは、なかなか簡単には出来ることではないと思います。
近い将来には電力もワイヤレスで送電できるようになる時代が来るとは思いますが、通行の妨げになっている電柱のせいで不便を強いられている同じような地域にとっては、今回の田中さんによる九州電力とNTTに対する交渉の過程は、地域の生活環境の改善の糸口になり得る問題解決へのアプローチとして有意義なものであると思います。

